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あがり症を治すために場数を踏んでも駄目な理由

あがり症を治すためには、場数を踏めという人が非常に多いです。これに私は賛成と反対の両方の意見を持っています。

ちょっとややこしいですか?でも私は賛成と反対といった理由は簡単なことです。それにはまずあがり症について簡単な理解をしておく必要があります。

あがり症と条件付け

あがり症を治すためにはまずその仕組みを理解しておく必要がありますが、簡単にいいますと、あがり症というのはその殆どが条件付けによる反射反応であるといえます。

条件付け・・・などという用語が出てきましたが、条件付けとは何のことでしょうか?これは「パブロフの犬」の実験でも知られています。実験では毎回、犬にエサをあげる前にベルを鳴らしました。これを続けてゆくと、犬はベルを鳴らすだけでよだれを出すようになったのです。

これがどうあがり症に関係するのでしょうか?

つまり、あがり症の場合、1度人前でスピーチなどをしてひどく緊張してしまった経験があったとします。そのため、次回、スピーチをする場面になった時、反射的に緊張してしまうのです。

これはあがり症の話だけではありません。

例えば、電話受付をしていた人が、客にひどいクレームを言われたり、怒鳴られたりしたことで、電話に出ることが不安になったり苦痛になってしまったりすること。これも条件付けの1つであるといえます。

あがり症の場合も同じようにして、ひどく緊張したり、不安になった経験があったために次回、同じ場面になると同時に緊張したり、不安になるという反応を引き起こしているといえます。

ですから、場数を踏めば踏むほどにこの条件付けが強化されることとなり、逆効果になることもあります。これではあがり症を治すどころではありまえせん。

しかし、場合によっては場数を踏んで良くなってゆくケースもあるでしょう。それは正しい知識を身につけた上で、以前の条件付けを解消するための経験を積む場合です。

とにかく場数を踏めばあがり症は治るというのは間違いということがお分かりいただけたと思います。